セシウムなど汚染物質吸着剤に関する特許出願が増加 ( 記事の出所: 韓国特許庁 ) 2017.07.11

2011年の福島第一原発事故以降、放射性物質を取り除く吸着剤に関する特許出願件数が急増したことが分かった。

韓国特許庁によると、放射性物質を取り除く吸着剤に関する特許出願件数が2016年に大幅に増えたことが明らかになった。昨年(2016年)の出願件数は2010年に比べ15倍になり、今年4月時点の出願件数は計61件(2010年~2017年4月)となっている。

出願された特許の多くは韓国企業・機関によるものだった。外国企業・機関による出願件数は全体の10%にすぎない。

特に、韓国原子力研究院の出願件数が全体の21%、慶北大学および安東大学は16%を占めている。これは、関連技術に対する蔚珍・月城などの関心が高い上、研究開発も盛んだったためとされる。蔚珍と月城には原子力発電所が位置している。

放射性元素の中ではセシウムに対する吸着技術(*)が全体出願の56%を占めていることが分かった。これは、セシウムの半減期は30年であり、人の臓器や筋肉に蓄積し、不妊症、全身まひ、骨髄癌などを引き起こすためだろう。

*セシウム:46%、セシウムおよびストロンチウム:10%

他にも混じった放射性元素を吸着する技術が26%、ヨウ素を吸着する技術は8%であり、ウラン、ルテニウム、タングステン・モリブデンを吸着する技術も出願された。

なお、以前は天然無機物を吸着剤に使うための方法など、セシウム吸着剤を構成する材料に関する研究が主流だったが、最近は従来に研究した吸着用物質の性能を改善するための研究が盛んであることが明らかになった。
 
セシウムのように半減期が長い放射性元素は人の体に微量でも吸収されると、長い間体内に残り有害な影響を与えるため、極少量でも完全に吸着できる技術が重要である。
 
特許庁精密化学審査課の課長は「韓国政府は2011年の福島第一原発事故以降、原子力安全法を改正するなど原子力の安全な利用に向けて取り組んできた」とし「特許庁も放射性物質による被害の予防に向けて力を入れる発明者のために、今後も関連特許の動向を提供し続けたい」と述べた。

 
 
 
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